空手道には「押忍」という言葉があります。自我を抑え欲を忍ぶという意味合いと言われています。同時に、力強い挨拶の言葉でもあります。力強さを身につけながらも、押して忍ぶ。言い換えれば、「自我を抑える強さを身につけ、技術を身につけてこそ本当の強さである」とも言えます。 虎舞士の演舞曲のひとつに、「虎牙」という曲があります。 争うがための矛(ほこ)には在らず 心の奥底にひそませる盾(たて)として在る 強さは優しさであり、攻撃ではなく大切なものを守るためにある。和を大切にする日本の心を、武術×舞踊の美しさをもって表現するダンスが、虎舞士が掲げる「真・格闘型舞踊」です。 「こぶし」という言葉には「拳」「古武士」「こぶしの花」の三位があり、 ・突き上げた拳に心を込めて舞うこと ・古武士のように剛毅実直・誠実で、陰・日向のないこと。意志が堅くて強く、くじけないこと ・花のこぶしの花言葉[友情・友愛・歓迎・信頼] 信頼できる仲間とともに踊ることへの感謝と、踊る場を提供していただくことへの感謝を込めて、観る人に感動と勇気を与えられるように。 そんな「心」を大切にし、虎舞士は踊り続けます。